サバイバーズ・ダイアリー

『あれもこれも』で息切れ…仕事と育児、タスクを乗りこなす知恵と記録

Tags: 仕事と育児, 両立, タスク管理, 疲労, サバイブ

『あれもこれも』で息切れする日々

朝起きてから夜眠りにつくまで、私たちはどれだけのタスクをこなしているでしょうか。仕事のこと、子どものこと、家事、買い物、そして「名もなき家事」と呼ばれる細々とした用事。次から次へと押し寄せる『あれもこれも』に、気づけば息切れしている。そんな感覚を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。

パートで働きながら育児も担っていると、時間には常に限りがあります。仕事から帰れば、待っているのは子どもの世話、食事の準備、片付け、お風呂、寝かしつけ。それに加えて、保育園や学校の連絡、地域の付き合い、自分の親のこと、日用品の買い出し、自治会やPTAのことなど、数え上げればきりがありません。

「全部私がやらなきゃ」「完璧にこなさなきゃ」という思いが強いほど、タスクの波に飲まれ、心身ともに疲弊してしまいます。終わりのないタスクリストに圧倒され、「今日も何もできなかった」と自己肯定感が下がってしまうこともあります。この『あれもこれも』の重圧は、まさに現代をサバイブする上で多くの人が直面する困難の一つです。

私が見つけた、タスクの波を乗りこなす小さな知恵

こうした日々の中で、少しでも息切れせずに乗り切るために、私が試行錯誤しながら見つけてきた小さな知恵や記録があります。完璧ではありませんが、ほんの少しだけ肩の荷を下ろす助けになっています。

一つ目は、タスクの「見える化」と「分解」です。「あれもこれも」と頭の中で漠然と考えているだけでは、余計に焦りや不安が増します。まずは、紙でもスマホのメモでも良いので、やるべきことを全て書き出してみるのです。書き出すだけで、頭の中が整理され、少し落ち着くことがあります。さらに、それぞれのタスクを「小さなステップ」に分解します。例えば、「夕食の準備」なら「献立を考える」「買い物リストを作る」「食材を切る」「調理する」のように分解すると、一つ一つのハードルが下がり、取り掛かりやすくなります。

二つ目は、「やらないこと」を決める勇気です。全てを完璧にこなそうとすると、必ず無理が生じます。時には「今日は掃除機をかけない」「今日の夕食は惣菜に頼る」「洗い物は朝まで置いておく」といった「やらないこと」を決める勇気が必要です。これは決して手抜きではなく、限られた時間や体力を、本当に優先すべきことや、自分自身の休息のために使うための戦略です。この「やらないことリスト」を作ることで、心が少し軽くなるのを感じます。

三つ目は、小さな「手抜き」や「時短」の工夫を味方につけることです。便利な家電(食洗機、お掃除ロボットなど)に頼る、冷凍野菜やカット野菜を活用する、一汁一菜でも気にしない、といった日々の小さな工夫の積み重ねが、大きな時間の節約や負担軽減につながります。罪悪感を持つ必要はありません。これらは、忙しい毎日をサバイブするための知恵なのです。

そして、最も大切なことの一つは、助けを借りる・頼る練習です。一人で抱え込まず、パートナーや家族に頼る、時には地域のファミリーサポートや宅食サービスなどを活用することも選択肢です。人に頼ることに抵抗を感じるかもしれませんが、「助けてほしい」と素直に伝えることも、自分を守るために必要な力です。また、友人や同じ境遇の人と、大変だったことやうまくいった工夫を共有するだけでも、大きな心の支えになります。「自分だけじゃない」と感じることは、孤独感を和らげ、明日へ踏み出す力になります。

完璧でなくて良い、今日を乗り切るためのエール

日々の『あれもこれも』に追われる中で、息切れしそうになったら、どうか少し立ち止まってください。全てを完璧にこなす必要はありません。今日を乗り切った自分を、まずは認めてあげてください。

書き出したタスクの全てが終わらなくても良いのです。「やらないこと」を決めた自分を責めないでください。少しだけ手抜きや時短をしても、あなたの価値は変わりません。

タスクを乗りこなすための知恵は、特別なことではなく、こうした日々の小さな工夫や心の持ちようです。そして、一人で抱え込まず、誰かとその大変さを共有すること。サバイバーズ・ダイアリーは、そうしたリアルな声が集まる場所でありたいと願っています。

どうか、自分自身を労わりながら、タスクの波と向き合ってください。完璧を目指すのではなく、「今日もなんとか乗り切った」という小さな成功体験を積み重ねていくことが、明日への力になります。

もし、あなたが今、『あれもこれも』で息切れを感じているのなら、まずは一つ、一番心労になっているタスクを書き出してみてはいかがでしょうか。そして、「今日はこれだけできたらOK」と、自分に優しい目標を設定してみてください。